「どこでも音楽室」の作り方
子どもたちがおうちで歌やリコーダーなどを練習する時、伴奏の音源があったほうがいいですよね。でも、全員にCDを配るのは大変だし…。そこで、学校で配布する楽譜にYouTubeへのリンクをはったQRコードをつけ、おうちのお父さん、お母さんがもっているであろう「スマートフォン」などのQRコード読み取り機能を使い、自宅をはじめどこでも教師の演奏を聴きながら練習できる「どこでも音楽室」のシステムを考えてみました。
<必要なもの>
YouTube(Google)のアカウント、ボイスレコーダー、パソコン、音声と合成する画像(フリー素材等…※無くてもできます)
<下準備>
Googleのアカウントを取り、YouTubeにログインできるようにする(YouTubeはGoogleの子会社です)
<さあ、やってみよう>
⑴自分の演奏をボイスレコーダー等で録音する。(形式:Mp3)
⑵音源をパソコンに保存し、いらない部分をAudacityなどの音声加工ソフトで編集する。(必要に応じて)
⑶インターネット・エクスプローラー等のブラウザで次のサイトにアクセスし、YouTubeへ載せるためのタイトルをつけ、用意した音声ファイルと、画像ファイルをアップロードする。(要YouTubeアカウント)※後の調べで画像は無くてもできることがわかりました!)
「tunes to tube」 http://www.tunestotube.com
⑷インターネット・エクスプローラー等のブラウザでYouTubeを開き、「マイチャンネル」で曲がアップロードされているかを確認。曲のページを開き聴けるかをチェックする。
①「動画の管理」からアップした曲を選び、「編集」タブの「情報と設定」の項目で公開方法を「限定公開」にする。
②ブラウザのアドレスタブから、曲のページのアドレスをコピーする。
⑸インターネット・エクスプローラー等のブラウザでQR作成ページにアクセス。
「QRのススメ」 http://qr.quel.jp
①画面中央の「さっそく作る」をクリック
②QRコードでURL(http://〜)の項目の「作る」をクリック。
③先ほどYouTubeにアップした曲のアドレスを「URL」の項目にコピーし、「OK」を押す。
④できたQRコードをパソコンに保存する。(画像ファイルとして保存されます。)
⑹パソコンに保存したQRコードの画像を楽譜に貼り付ければ、出来上がり。
<くれぐれも気をつけて>
YouTubeはJASRAC(日本音楽著作権協会)と許諾契約を結んでおり、自分で演奏したり、パソコンの楽譜ソフトなどで作ったりした音源についてのみYouTubeにアップロードすることが許されています。買ってきたCDやインターネット上の音源をアップすることは著作権法違反になりますので、気をつけましょう。
デジタル機器でスケジュール管理
伊勢神宮参拝記
少し前のことですが、昨年11月に伊勢神宮に行ったことを書き留めておきます。
私は3年前の2012年に神職の資格を取ったのですが、お恥ずかしながら今まで神宮(=三重県伊勢市にある伊勢神宮のこと)に行ったことがありませんでした。日本の神々の頂点に君臨し、天皇家の祖先とされる天照大御神を祀ったこの神宮は、我々神道に関わるものとしては聖地中の聖地であり、近いうちに必ず訪れようと思っていました。奇しくも、一昨年は20年に一度行われる「式年遷宮」と呼ばれる、神様のお住まいの建物を総取っ替えするお祭りがあり、行かなければと思っていたのですが、機会を逃してしまっておりました。今回ようやく念願かなって、「お伊勢参り」をすることができました。
1日目 二見浦〜外宮
今回は古来より行われてきた、伊勢神宮に参拝する際の正式なルートをできるだけ辿ることにしました。
まずはじめに伊勢市内から鉄道で約15分のところにある、二見浦という海岸で、禊をしました(本来は海に入るのですが、さすがに…というわけで海水で手を洗ってきました。↓
JR伊勢市駅に到着。最近建てなおされたモダンな建物です。↓
神宮をお参りする際に必ず守らなければならないのは、2つあるお宮のうち、「外宮」から「内宮」の順にお参りすること。先ず1日目は食の神、豊受大神をお祀りする外宮から参拝。気を引き締めてお参りします。外宮の正宮(しょうぐう…神様のお住まい)では、一般の参拝客が入ることができない前庭に案内され、正式参拝をしました。ピーンと張り詰めた空気の中で緊張しました…。↓
ここが一昨年まで正宮があった場所。20年に一度建物を立て替えるのですが、場所ごと移動するため神様に不便な思いをさせることがありません。↓
途中三ツ石と呼ばれる石の周りでおばちゃんたちが手をかざしていました。パワースポットらしいです…。↓
外宮に来て、聞いてはいたもののやはり驚いたのは、神宮自体が大きな「森」であるということです。正宮の建物自体は、決してきらびやかなものとは言えません。むしろ質素で、「えっ?これが日本の神社の頂点に立つ神様の住む建物?」と思ってしまう程です。神宮に来て、日本人が自然そのものを神ととらえ、畏敬の念を持って暮らしてきたかがよくわかりました。
<せっかくなので…>
伊勢まで来たのですもの、ここでしか食べられないものを食べなきゃ…というわけでいろいろ探した結果、な何と、伊勢には有名なB級グルメ「からあげ丼」なるものがあるとのこと。行って食べてきました。伊勢市駅からほど近い、近鉄宇治山田駅のそばにある、その名もまんぷく食堂さんです。↓
親子丼の唐揚げバージョン、みたいな感じ。う、美味い…。
「音楽室PC授業システム」アップデート
今勤務する学校に異動して、授業で必要な様々なメディアをPCで一括に管理し、授業の効率化を図る取り組みを進めてきましたが、先日ASUSのUSBディスプレイ「MB168B」を購入したことで少し進化したのでご紹介します。
ピアノの楽譜立てにUSBディスプレイ
前回紹介したASUSの「MB168B」をピアノの楽譜立てに置き、PC上の楽譜PDFファイルをAcrobatで表示させるようにしてみました。(15.1インチはやや狭いものの)ピアノの楽譜立てでPC内の楽譜ファイルを表示できることはやはりとても快適です。ディスプレイの前にスペースがあるので、普通の楽譜や本もディスプレイの前に置くことができます。
譜めくりをどうするか
しかし、ここで問題となるのは、「譜めくり」をどうするかです。普通の楽譜と同じように、ディスプレイ上を撫でて譜めくりができるのが一番なのでしょうが、現在安価で大型のタッチパネルのディスプレイはほとんど存在しません。(おそらく、このような特殊な使い方以外需要がないのだと思います。)また、楽譜の譜めくりは音楽が止まらないように一瞬の間に、しかも確実に行わなければなりません。この条件には、CPUやGPUの性能に依存するタッチパネルのディスプレイにはまだ不安な部分があり、他の方法を模索していました。
USBフットスイッチ?
ややレアなものですが、USBで繋いで使用する「フットスイッチ」なるものがあります。このフットスイッチに、専用ソフトでキーボードの「←」や「→」を記憶させ、足で踏んで譜めくりする方法を考えました。しかし、よくよく考えてみると、ピアノの下にはサスティンやダンパー・ペダルがあり、それらと干渉してしまいます。踏み込む場所を下を見て確認しなければならず、これは非効率なのかな、と感じました。
ペンタブレット
そこで考えたのが、やや邪道のような気もしますが、ペンタブレットを使う、という手でした。これはワコムから出ているペンタブレットで普通はイラストなどを描くために使うものなのですが、タブレット機能を使うのではなく、タブレット部分の脇に一緒に付いているボタンを利用する、というものです。このボタンには、専用ソフト上でキーボードのキーやソフトのショートカットを自由に割り付けできます。これを利用し、「←」や「→」のキーや、「最初に戻る」や「ウィンドウを閉じる」といったショートカットを割り付けました。このタブレットをピアノの楽譜立てのディスプレイの脇に置き、すぐに手で操作できるようにしてみました。結果は…今のところ誤動作もなく、気持よく譜めくりができています。今のところ、これが手軽に電子楽譜化を実現する最良の方法なのかな、と自分なりに考えています。しかし残念ながら写真に映っているペンタブレットは古いもので販売停止となっており、最新のものにはこのボタンが付いていません…。オークションにはまだ中古が出回っているようなので、もし本気でやってみたいという方がいたら、ぜひ探してみてください。
他にもっといいアイデアがあるのでは…
自分なりに考えて、こういったシステムを考えてみてはいるのですが、自分のPCはMac環境ですし、Window機材やAndroidタブレット等を使って行うもっとよい方法があるのやもしれません。もし実践されている方や、情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ御連絡ください。
さあ、どう使うか…ASUS「MB168B」レビュー
インターネットを見ていると、たまに「ムムッ、これは!」という具合に、一気に購入意欲を掻き立てたれ、いわゆる「衝動買い」に結びついてしまうものがあります。そういうあまり考えずに買うものには、あたりなものより、ハズレなものであることが多いのですが、今回の買い物は、その可能性ゆえにまだ自分で結論を出せずにいる、という代物です。
今日レビューするのは、AsusのUSBディスプレイ、「MB-168B」なるものです。
このディスプレイ、私が何に惹かれたかというと、
・15.1インチとある程度の大きさがある。
・世界最薄である。(8ミリ)
・USBだけで動く。
・ケースが付いており、持ち運びが容易である。
・何よりスタイリッシュである。
…な点にであります。
そしてどんなことに使えるかを考えた結果…
・ピアノの上において楽譜を表示できないか。
・小さな会議で、プレゼンするときに活用できないか。
・MacBookAirの小さな画面を補うものとして使えないか。
…などという理由が勝手に浮かび、めでたく御購入に相成りました…。
私が選んだのは、MB-168Bの標準モデルで、量販店で¥18,000程度でした。標準モデルは画面がWXGAの解像度で、上位モデルはFullHDの「MB-168B+」なるものがあるのですが、3万近くするので、そこまでの解像度は必要としないため標準モデルを選びました。
↓専用のカバー兼スタンド
↓横から見るとかなり薄い。
購入してわかったこと
私は普通何かを買い求めるときには、ネット上のレビューをしっかり見て決めるのですが、このモデルは3月に発売したばかりでレビューが少なく、しかも元来Windows用で、Macでの使用については、メーカーの「使用可能」という文言を信じるのみでした。実際買ってみて、やはりMac環境ではやや使用に制限があることがわかりました。(や、やはり…_| ̄|○)もちろんWindows環境では普通に使えます…。
<MacOSでの制限事項>
・付属のドライバーでは、照度の調節ができない。
→本体の側面に付いている照度調節ボタンは作動しません。
・表示できないソフトがある。
→詳しいことはよくわかりませんが、OpenGLに関わるソフト(プレゼンソフトのKeynoteや映像再生ソフトのMPlayerなどは、再生する画面が表示されません。しかしながら、PowerpointやQuicktime、Movistといった同じ用途の別なソフトでは、普通に再生できます。
また、制限事項ではないのですが、このディスプレイはドライバに「DisplayLink」という別の会社が作っているものを採用しており、付属のCDに入っているものよりもバージョンが新しいものがHPで公開されており、そちらを入れることで、一部不具合が解消されます。(さらにソフト面で改良が加えられ、上記の制限事項も無くなることを祈るばかりです…)
まあ、いろいろ難もあるのですが、画面が増えることの便利さや可搬性の良さなど、それらを凌駕するポテンシャルを持っており、いろいろと活用方法を検討しいます。特に学校のピアノの上に置き、楽譜代わりに使用できるかもしれないことには大いに期待しています。この実践報告は、また次回にご紹介します!
学校でなぜ音楽が必要なのか
「学校でなぜ音楽が必要なのですか?」
<教育的な価値としての音楽の特質=学校でなぜ音楽が必要なのか?>
①感動体験が「共有」できる教科である。
②知性と感性の融合した教科である。
③意思と集中力を必要とする教科である。
④人間感情の純化に適した教科である。
⑤現実認識の方法を学ぶ教科である。
【授業の小物】ものまねキュウちゃん
普段の生活の中で何気なくあるものが、授業を進める上でものすごいポテンシャルを持った教具に変わることがあります。そんな効果抜群のアイテムも少しずつ紹介していきたいと思います。