伊勢神宮参拝記
少し前のことですが、昨年11月に伊勢神宮に行ったことを書き留めておきます。
私は3年前の2012年に神職の資格を取ったのですが、お恥ずかしながら今まで神宮(=三重県伊勢市にある伊勢神宮のこと)に行ったことがありませんでした。日本の神々の頂点に君臨し、天皇家の祖先とされる天照大御神を祀ったこの神宮は、我々神道に関わるものとしては聖地中の聖地であり、近いうちに必ず訪れようと思っていました。奇しくも、一昨年は20年に一度行われる「式年遷宮」と呼ばれる、神様のお住まいの建物を総取っ替えするお祭りがあり、行かなければと思っていたのですが、機会を逃してしまっておりました。今回ようやく念願かなって、「お伊勢参り」をすることができました。
1日目 二見浦〜外宮
今回は古来より行われてきた、伊勢神宮に参拝する際の正式なルートをできるだけ辿ることにしました。
まずはじめに伊勢市内から鉄道で約15分のところにある、二見浦という海岸で、禊をしました(本来は海に入るのですが、さすがに…というわけで海水で手を洗ってきました。↓
JR伊勢市駅に到着。最近建てなおされたモダンな建物です。↓
神宮をお参りする際に必ず守らなければならないのは、2つあるお宮のうち、「外宮」から「内宮」の順にお参りすること。先ず1日目は食の神、豊受大神をお祀りする外宮から参拝。気を引き締めてお参りします。外宮の正宮(しょうぐう…神様のお住まい)では、一般の参拝客が入ることができない前庭に案内され、正式参拝をしました。ピーンと張り詰めた空気の中で緊張しました…。↓
ここが一昨年まで正宮があった場所。20年に一度建物を立て替えるのですが、場所ごと移動するため神様に不便な思いをさせることがありません。↓
途中三ツ石と呼ばれる石の周りでおばちゃんたちが手をかざしていました。パワースポットらしいです…。↓
外宮に来て、聞いてはいたもののやはり驚いたのは、神宮自体が大きな「森」であるということです。正宮の建物自体は、決してきらびやかなものとは言えません。むしろ質素で、「えっ?これが日本の神社の頂点に立つ神様の住む建物?」と思ってしまう程です。神宮に来て、日本人が自然そのものを神ととらえ、畏敬の念を持って暮らしてきたかがよくわかりました。
<せっかくなので…>
伊勢まで来たのですもの、ここでしか食べられないものを食べなきゃ…というわけでいろいろ探した結果、な何と、伊勢には有名なB級グルメ「からあげ丼」なるものがあるとのこと。行って食べてきました。伊勢市駅からほど近い、近鉄宇治山田駅のそばにある、その名もまんぷく食堂さんです。↓
親子丼の唐揚げバージョン、みたいな感じ。う、美味い…。