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音故知新 on-ko-chi-shin

TAKAHIRO KONASHI official blog

次世代の音楽の授業を模索して⑤…タブレットを使った鑑賞「木星」の授業の創造その4

 

第2時 もとの「木星」の曲を知り、作曲者の考えを想像しよう

 
第2時は、「究極のメロディーM」の正体からせまっていきます。1つの曲だと思われていた究極のメロディーMは実は、オーケストラが演奏する「木星」という曲のほんの一部分で、イギリスのホルストさんという人が作曲した曲であること、「木星」は管弦楽組曲『惑星』の1曲であり、組曲の他の曲には「火星」「水星」など、太陽系の7つの惑星が音楽で表現されていること等を話し、ワークシートにまとめていきます。
 

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大型テレビに表示する「惑星」説明用のプレゼン

 
一通り「木星」の説明をし、曲についての理解を深めたところで、本題材の主活動である、「作曲者の意図を自由に想像し、木星の各主題を並べ替えてみよう」に入ります。「究極のメロディーM」をよりよく聴かせるためには、他の部分をどのように配置すればよいか、作曲者(ホルスト)の気持ちになって一人一人が考えてみます。
 
演奏順序を考えるにあたっては、Windowsタブレットを使用し、一人一台タブレットを活用して、それぞれの主題(ア〜カと名付けた7つ)を聴き、演奏順序を考えます。本当はiPadが全員分揃い、「ロイロノート」を使って主題のカードを自由に動かしたりつなげたりして考えられるのがベストなのですが、さすがにそれは無理でしたので、前時同様、一人一台使える利点を優先し、Windowsタブレットブラウザーを使い、自作htmlファイルによって、各主題を聴くだけで演奏順序を考えることにしました。
 

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作成したhtmlファイル…青い文字をタップするとその部分の音が聴こえてきます
 
前回同様、児童はそれぞれの主題の音源を聴きながら、ホルストさんが考えたであろう意図を自由に想像しながら、並び順を考え始めました。ただ、全くのゼロからだと想像することが難しい児童もいるので、こちらからは、演奏順序を考えるヒントとして、次の3つを提示しました。
 
・それぞれのカードの色の違いは何だろう。
・究極のメロデイーMが入るのは、はじめ?真ん中?と中?
・2つのカードをつないだ時→つながり方はおかしくないか?
 

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前回の活動同様、ヘッドフォンをして黙々と鑑賞活動をする子供達
 

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作成したワークシートの前半部分は、児童が書く部分を減らし、要点のみをおさえられるように配慮。また、後半の主題の並び方を考える部分には、なぜそのような並び順にしたのか、根拠を明確にするようにしました。

 
普段はにぎやかな子供達が、前回の活動同様、集中して真剣に鑑賞活動に取り組んでいるのには驚きました。誰一人として飽きてしまう児童もおらず、授業の最後まで、各主題を聴きながら並び順を考えていました。思考が思うようにできない児童は、「う〜ん、わかんないなぁ」など、言葉に発することが多く、他に音がないため把握しやすく、すぐに近寄ってアドバイスをかけることができました。
 
実際の児童の考えを見てみると、実に千差万別。正解を導き出した子供はこの段階では1〜2人でした。さあ、これをグループにして、考えを戦わせるとどうなるか
…いよいよ次の授業はクライマックス。次回に続きます。