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TAKAHIRO KONASHI official blog

授業のスピード感②

だいぶ御無沙汰になってしまいました…。合間をぬって続けることって難しいですね。少なくとも自分はこういうことを続けるのが難しい性格だ、と最近ようやくわかってきました…m(_ _)m。

 

授業のスピード感を保つ心がけその1「児童の言葉に反応しすぎない」

 

これは誤解を生むかもしれないので先に言っておきますが、決して児童の言葉を聞かない、ということではありません。いかに授業に必要な発言を拾い上げるか、ということです。教師と児童の人間関係が構築されていくと、子どもたちは様々な発言をしはじめます。授業に真面目に取り組み、核心にせまる“つぶやき”をする児童もいれば、「この教師はどの程度までやってOKなのだろう?」とわざと挑発的な発言をしてくる児童もいます。経験が浅いと、どうしてもその一つ一つを聞きすぎて、授業の停滞を招いてしまいます。特に低学年の児童は語彙力が乏しいために「うんとねーうんとねー」とついつい話が長くなってしまうのです。その間に他の児童はガヤガヤガヤ…よく起こりがちなパターンです。必要なことは、授業の進行に必要な発言をいかに拾い上げるか。そのためには、いい発言を見極める、教師としての耳を鍛える必要があるでしょう。そして授業に関係ない発言は意図的にスルーする…これができてくると、児童は「この先生はいい加減なことは聞いてくれない」と受け取り、真面目に発言するようになります。

…な〜んだ、こんなの当たり前のことじゃない、と思うかもしれませんが、これってすごく重要なのになかなかできないものです。みんなの言葉を拾い上げてあげたい…教師なら誰でも思う純粋な気持ちなのでしょうが、よい授業を作り上げるために時には心を鬼にしないといけませんね。

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