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TAKAHIRO KONASHI official blog

音楽室に専属タブレット(iPad)を導入③ 〜音楽室で使う準備(周辺設備編その1)〜

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音楽室に専属のタブレット端末がやってきました。前回の使用のための準備(本体編)に続き、今回からはタブレットを安全、快適に児童が使うために考えた周辺設備の工夫についてお話しします。

タブレットを使うグループ活動がしやすい座席配置とは??

 まずは、音楽室で普段児童が使用する机、椅子などの配置について、簡単に御紹介します。4月から色々と考えて、今のスタイルに落ち着きました。通常の授業や吹奏楽クラブでの活用を主に考えつつも、グループでタブレットを使う授業スタイルについても考慮して配置してみました。

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↑通常の音楽の授業では、歌唱や器楽といった表現活動、あるいは鑑賞活動が主体となります。すべての活動のやりやすさを考えた時、①様々な活動場面での利便性を考慮し、机は使用しない ②ソプラノ・アルトという声部によるグルーピングのしやすさと、児童の移動のしやすさに配慮し、座席の中央に通路を設ける ③各椅子の前に譜面台を設置する…に落ち着きました。③の譜面台の設置については、設置したことで児童の動きの自由度に若干の制限がかかりますが、教科書などの楽譜や配布物への視認性や座唱や座奏時の姿勢が良くなることを考え、このようにしてみました。↓

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このような座席の配置でタブレットを使用する場合問題となるのは、「数台しかないタブレットをどのように配布して置くか」ということです。(1人につき1台であれば、すべての譜面台に1台ずつ置けば全く問題ないのですが…)4〜5人に1台というグループ活動での使用を前提とした現在の台数だと、このままの座席の並びでは、誰の譜面台に置いたとしても、周りの児童の視認性や操作性は低下し、話し合いが停滞してしまいます。
そこで、タブレットを用いた授業を行う時には、一時的に譜面台を撤去してタブレットを置くための可搬性の高いテーブルを各グループごとに設置し、そのテーブルを囲むように椅子を動かすようにしてみました。テーブルごとにA〜Hまでの班を設定し、座席の位置により①〜⑤で譜面台やテーブル等の準備や片づけなどの役割分担を設定することにしました。

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ここで使用する折りたたみテーブルは「お値段以上、二◯リ!」の製品で¥1,500程度、軽くて児童でも簡単に持ち運びができます。使用しない時はこのように重ねて保管するようにしてみました。

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この座席配置やテーブル配置の工夫により、通常の授業のための座席スタイルを維持しつつ、児童がグループでタブレットを使いながら活動するための特別な座席スタイルを形成することができました。
 

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次回は「周辺設備編その2:音をグループごとに聴き分ける工夫」に続きます。お楽しみに!